特徴と編制
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 01:45 UTC 版)
「第75レンジャー連隊 (アメリカ軍)」の記事における「特徴と編制」の解説
第75レンジャー連隊は、連隊本部と3個レンジャー大隊から編制されている。緊急即応部隊という連隊の任務から、毎月、レンジャー大隊のうちの1個がレンジャー即応部隊(RRF:Ranger Response Force)に指定され、指令から18時間以内に作戦出撃が可能な態勢を取っている。 それぞれのレンジャー大隊は660名の兵員(定数580名および15%の予備人員)を有し、各大隊は、本部中隊(HHC)と4個中隊(Alpha,Bravo,Charlie,Delta)、武器中隊(Echo)より編制される。武器中隊は、2個迫撃砲班(それぞれM224 60mm 迫撃砲×1門、さらに予備1門)と、1個対戦車班(射撃組(3名)×3、それぞれにカールグスタフ無反動砲(RAAWS: Ranger Anti-Armor Weapon Systemと呼称)×1門)、狙撃班より編制される。また、HHC(大隊本部中隊)には、12両のRSOV(Ranger Special Operations Vehicles、ランドローバー・ディフェンダーに武装を搭載した車両)が配備されるほか、迫撃砲については、より大型だが強力なM252 81mm 迫撃砲またはM120 120mm 迫撃砲を選ぶこともできる。 機動力を重視しているため、連隊は比較的に軽武装であり、支援火力としてはM120 120mm 迫撃砲、対戦車火力としてはジャベリン対戦車ミサイル、防空火力としてはスティンガー携帯式地対空ミサイル・システムなどといった人力担送が可能なものしか持っておらず、より強力だが大がかりな榴弾砲やBGM-71 TOW、短距離防空ミサイル・システムなどは保有していない。また、後方支援能力についても非常に限定されたものであり、補給品は5日分のみで、固有の輸送力もほぼ皆無である。従って、長期間に渡って戦闘を継続する場合には、空挺師団や海兵遠征旅団などといった、より大規模で強力な部隊の増援が必要となる。 部隊編成 連隊本部及び本部中隊 - ジョージア州フォート・ベニング 特別任務大隊 - ジョージア州フォート・ベニング 本部中隊 偵察中隊 通信中隊 軍事情報中隊 第1大隊 - ジョージア州ハンター陸軍飛行場 HHC(大隊本部中隊) Alpha中隊 Bravo中隊 Charlie中隊 Delta中隊 Echo中隊 第2大隊 - ワシントン州ルイス・マコード統合基地 第3大隊 - ジョージア州フォート・ベニング
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