特徴、長さ、状態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/10 03:22 UTC 版)
「サハラ砂漠縦貫道路」の記事における「特徴、長さ、状態」の解説
サハラ砂漠縦貫道路は全長約4,500 kmで、約85%の区間が舗装されている。通過する国はアルジェリア、ニジェール、ナイジェリアのみであり、さらにチュニジア、マリ、チャドへの接続が必要と考えられている。 サハラ砂漠縦貫道路のうちナイジェリアに含まれる区間は約1,200 kmである。この区間は全て国道扱いとなり、うち500 km近くは4車線であるが、道路のメンテナンスは行き届いておらず、舗装が欠落している区間も存在する。 サハラ砂漠縦貫道路の約半分、2,300 km以上はアルジェリアに含まれる。特にインサラーより南はホガール山地の洪水の影響を受けやすいこともあって道路状態が悪く、常に修理が必要な状態である。 2007年には、ラマンラセットからニジェール国境のインゲザムまでの400 kmの南半分が封鎖された。 ニジェールに含まれる区間は985 kmである。うち785 kmは舗装されているが、道路状態は悪い。 サハラ砂漠を南北に縦断する経路は、他にリビアのトリポリと南アフリカのケープタウンを結ぶ道路(TAH 3; アフリカ縦断道路3)がある。しかし、このルートは未完成の区間がかなり残っているうえ、チャド北部では治安の問題に直面しており、アルジェーラゴス道路ほどの経済効果は期待できない。そのため、完成にはまだまだ時間がかかることが予想される。 サハラ砂漠を南北に縦断する道路はアルジェーラゴス道路の他に2本あり、サハラ砂漠の西端または東端を縦断している。西端を南北に縦断する道路はエジプトのカイロとセネガルのダカールを結んでいる(TAH 1)。この道路はサハラ砂漠を北から南に縦断する最初の道路であり、2005年に完成した(モロッコ/西サハラとモーリタニアの間の無人地帯の数kmを除く)。サハラ砂漠東端の道路はエジプトのカイロから南アフリカのケープタウンを結び、サハラ区間はナイル川に沿っている(TAH 5)。ただし、スーダン、エチオピア、ケニアには未舗装の区間が多い。 2018年の発表によれば 、2019年までにアルジェリアとモーリタニアの間に3つ目の貿易ルートが開かれることになっていたが、まだ開かれていない。この経路はフランス植民地時代にアルジェとダカールの間を結んでおり、大西洋沿岸のスペイン領サハラを回避するために設立されたが1963年に閉鎖された。
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