特定活用と不特定活用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/15 04:22 UTC 版)
「ハンガリー語の動詞」の記事における「特定活用と不特定活用」の解説
ハンガリー語の動詞の活用は主語に一致するだけでなく、直接目的語が特定か、不特定か、の情報も含んでおり、それぞれの動詞に特定活用(特定の目的語がある)と不特定活用(特定の目的語がない)が存在する。 活用形現在時制・1人称単数目的語自動詞Olvasok (私は読んでいます)(タイプ1 - 活用語尾:特定の目的語が無い) ∅ 他動詞不特定の目的語をとるegy könyvet. (1冊の本を、英a book) 特定の目的語をとるOlvasom (私は読んでいます)(タイプ2 - 活用語尾:特定の目的語がある) a könyvet. (その本を、英the book) 基本的に、不特定活用は特定の目的語がないケースで用いる。それは、1)目的語がない、か、2)目的語が不特定、のいずれかである(下記参照)。 例外として、1人称と2人称の代名詞を目的語にとる場合、不特定活用が用いられる(人称代名詞というのは、その性質上、「特定的」であるにも関わらず)。 「目的語が不特定」とされて不特定活用を用いるのは次のケースである。 特定詞(定冠詞など)が付かない名詞 不定冠詞が付く名詞 数詞が付く名詞、及び、不特定の数量詞(英語の例:all, some, no等)が付く名詞 1人称と2人称の代名詞(明示される場合、明示されない場合のどちらも) 不定代名詞(英語の例:something, anything, everyone等) 疑問代名詞 関係代名詞 「目的語が特定」とされて特定活用を用いるのは次のケースである。 定冠詞が付く名詞 特定詞(melyik, hányadik (英'which')、mindegyik (英'each')等)が付く名詞。名詞が省略される場合もある。 3人称代名詞(明示される場合、明示されない場合のどちらも) 指示代名詞(英語の例:this, that等) 不定代名詞(英語の例:all [of something]) 従属節 1人称単数と2人称単数・複数の目的語をとる場合は、特殊な語尾(-lak/-lek)が付く。 例:Szeretlek(私はあなたを愛しています。2人称単数)、Szeretlek titeket(私はあなたたち全員を愛しています。2人称複数)。 活用の例: 不特定活用 (látsz)特定活用 (látod)あなたは見る(目的語は無し∅)あなたは「何か(something)」を見るあなたは「一冊の本(a book)」を見るあなたは「私/私たち(me/us)」を見る(!)あなたは「何人か/二人(彼らのうち)<some/two (of them)>」を見るあなたは「何も/誰も(anything/anyone)」見えないあなたは「全て/全員(everything/everyone)」を見るあなたは「誰/何/幾つ(Who/What/how many)」を見るか?あなたが見るその人/本は・・・(that節) あなたは「その本(the book)」を見るあなたは「この本(this book)」を見るあなたは「彼・彼女・それ・彼ら・それら(him/her/it/them)」を見るあなたは「あなた自身(yourself)」を見るあなたは 「メアリー(Mary)」を見るあなたは「双方(の本)<both (books)>」を見るあなたは「全て(の本)<all (the books)>」を見るあなたは「どれ(どの本)・誰(どの人)(Which (person/book))」を見るか?あなたは「私がここにいること<(that) I'm here>」を見る
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