物語の誕生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 06:35 UTC 版)
スイスのベルンの町の牧師であったヨハン・ダビット・ウィース(1743年 - 1818年)が、この物語を1794年 - 1798年の時期に執筆し、それを自分の子供たちに話して聞かせたのがその最初のものである。彼の子どもの1人ヨハン・ルドルフ・ウィース(1782年 - 1830年)がそれをまとめて出版した。 『スイスのロビンソン』の初版は、1812年に『スイスのロビンソン、あるいは難破したスイスの宣教師とその家族。町でも田舎でも子どもたちと子ども好きな人たちにとって教訓的な本』という副題をつけて出版され、全2巻で4部構成になっていた。当初、この物語は教訓本と冒険物語のない交ぜになったものであった。この版では、読者は赤道直下の太陽について、あるいは鯨やその他の動物についてさまざまなことを知ることが出来る、といった類のものになっていた。 この本は当初の版のままでは、増刷しても売れ行きは見込み薄ということで、数多い脱線部分は切り詰め、今日の版に見られるようなさまざまな加筆と編集が行われた。映画やテレビの劇場版では通常、家族の名前は「ロビンソン」ですが、スイスの名字ではない。ドイツ語のタイトルは、ロビンソンという名前の家族についての物語ではなく、ロビンゾナーデ(英語版)(ロビンソンもの)のジャンルの一部として小説を識別するスイスロビンソンとして解釈されている。
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