物語の影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 01:48 UTC 版)
鈴鹿御前=立烏帽子にまつわる物語は、その舞台となった土地に浸透し、鈴鹿山周辺の鏡岩・旧田村社・片山神社・土山の田村神社などの伝承に足跡を残した。 東北地方においても『田村三代記』の影響を受けて各地の社寺縁起や本地譚など坂上田村麻呂伝説に取り入れられた。奥州七観音の由来では、奈良県桜井市初瀬にある長谷寺の霊験譚が記された鎌倉時代前期の仏教説話集『長谷寺霊験記』に鈴鹿御前は登場しないが、仙台藩が安永年間(1772年 - 1781年)にまとめた『風土記御用書出』の「華足寺書上」に「田村将軍様奥州七ヶ所観音御建立由来之事」には鈴鹿御前が登場することから、お伽草子『鈴鹿の物語(田村の草子)』など物語の影響が見られる。宮城県白石市に鎮座する田村神社でも主祭神として坂上田村磨と鈴鹿神女が夫婦で祀られている。
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