物理特性による種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 14:35 UTC 版)
ほとんどの場合、軌道・サイズ等からの推測だが、分光スペクトルが得られた惑星も若干ある。 スーパー・アース (super Earth) 明確な定義はないが、地球の数倍から数十倍の質量を持つ岩石で出来た惑星とされている。 ミニ・ネプチューン(Mini-Neptune) スーパー・アースより大きく、海王星質量よりは小さい惑星。 パフィー・プラネット (puffy planet) または ホット・サターン (hot Saturn) ホット・ジュピターのうち、密度が土星と同程度かそれ以下 (≲ 0.7×水の密度) の惑星。 海洋惑星 (ocean planet) 氷と岩石で構成されている惑星が恒星の熱により氷が溶け出し、深さ数百kmにおよぶ液体の層が出来ていると推測されているもの。 スーパーイオ (super Io) 木星の衛星であるイオと同様に、恒星の重力を受けて、潮汐加熱が発生していると考えられる軌道上にある惑星。あまりに高温のため、表面が溶けた溶岩で覆われていると考えられている。 アイボール・アース (eyeball Earth) 赤色矮星を公転する岩石惑星のうち、大きさが地球と同程度から数倍程度で公転軌道がハビタブルゾーンの範囲にある惑星。赤色矮星の表面温度は低く表面積は小さいため放射エネルギーは弱い。このため、ハビタブルゾーンは赤色矮星からかなり近い距離にあると考えられている。ハビタブルゾーンを公転する惑星は、赤色矮星からの強い潮汐力によって月のように常に同じ面を赤色矮星に向けているものと考えられている。このことにより、赤色矮星側の表面は常に昼で水は液体の状態で存在し、反対側は常に夜で水は氷結しているものと考えられている。離れた位置から惑星を見ると、最も赤色矮星に近い表面は氷が溶けて目玉のように見えると想像されているためアイボール・アースと名付けられた。候補星は、プロキシマ・ケンタウリb、ウォルフ1061 c、グリーゼ581gなど。 炭素惑星 (carbon planet) ケイ素ではなく炭素が卓越し、主に炭素化合物で形成されている惑星。候補星はかに座55番星e。 クトニア惑星 (Chthonian planet) かつてガス惑星(ホット・ジュピターなど)だったが、コア以外の揮発性物質の層 (主に水素やヘリウム) が主星の熱により吹き飛ばされた。
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