燃料による差異・リスク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/30 08:28 UTC 版)
エタノールを用いた場合、口内粘膜からの吸収および誤飲により、急性アルコール中毒様の問題を起こすことがあり得る。それよりも危険な事故として、火吹きの噴霧速度よりも速く燃料に引火し口内の燃料に引火した上での事故である。この場合演者がパニックを起こし呼吸をした場合、口内からの炎により肺まで焼き死亡する可能性もある。また服や顎についた燃料にも容易に引火するためファイアーダンサーの中では身近にありながらも最も危険視する燃料である。 メタノールは金属塩などを加えて各色に着色した炎をつくるために利用されることがあるが、エタノールよりさらに危険である。体内への吸収によって失明や神経症を起こしえる。 ナフサ・ブタン・プロパンなどの低引火点・低沸点物質は容易に気化し、吸収による口内炎や肺炎を起こしえる。またナフサは発ガン性の可能性が指摘されており、喉頭ガンなどのリスクを上昇させると考えられる。 ガソリンや灯油・軽油は、含有する硫黄化合物や芳香族化合物(特にベンゼン)によって発ガンリスクがある。良質の精製ランプ用オイルであっても、頭痛・吐き気・ビタミン群欠乏症などを起こす可能性がある このような化学的リスクが燃料にはあり得るため、燃料の選定には留意する必要がある。選定にあたってはMSDSの参照などが参考になると考えられる。
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