熱中症の重症度分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 08:34 UTC 版)
熱中症の重症度分類(日本神経救急学会による。新潟大学保健管理センターより引用)分類症状対応例従来の分類I度(軽症)眼前暗黒、気分が悪い、手足のしびれ四肢・腹筋の痙攣、こむら返り、筋肉痛、硬直血圧低下、皮膚蒼白 日陰で休む水分補給衣服を緩めるとともに体を冷やす 熱痙攣、熱失神 II度(中等症)強い疲労感、頭痛、吐き気、倦怠感脱力感、大量発汗、頻脈、めまい、下痢 医療機関での治療(輸液)、管理 熱疲労 III度(重症)深部体温上昇脳機能障害による意識混濁、譫妄状態、意識喪失肝臓機能障害・腎臓機能障害血液凝固障害 救急車で救命医療を行う医療施設に搬送して治療、管理 熱射病 III度熱中症の診断基準は、 暑熱への曝露がある。 深部体温40℃以上または腋窩体温38℃以上。 脳機能・肝臓機能・腎臓機能・血液凝固のいずれか一つでも異常徴候がある。 の3つを満たすもの。血液凝固は体温の過度の上昇によって体タンパク質が壊れて内出血をした結果、内出血を止めるために血液が凝固するために起こる。言い換えれば、熱射病になった後に起こる症状である。
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