無痕灸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 15:27 UTC 版)
知熱灸 米粒大や半米粒大を8分で消す八分灸や大き目の艾炷(シュ)をつくり熱を感じると取る方法がある。 隔物灸 艾の下に物を置いて伝導熱を伝える灸。下に置くものとしてはしょうがやにんにく、ビワの葉、ニラ味噌、塩などがある。下に置く物の薬効成分と温熱刺激を目的とした灸法。 台座灸(温筒灸、円筒灸) 既製の台座または筒状の空間を作り台座とする隔物灸の一種。せんねん灸やカマヤ灸、長生灸(レギュラー、ライト)、つぼ灸などの商品名で市販されてものもこれに含まれる。現在、最も一般な灸である。 棒灸 棒状の灸をそのまま近づけるまたは専用の器具を使って近づける。輻射熱で温める灸。中国で主流の灸法。 灸頭鍼 皮膚に鍼を刺鍼してその鍼柄に丸めた灸をつけて火をつける。鍼の刺激と灸の輻射熱を同時に与えることが出来る。元来は鍼頭灸と呼ばれ、これを行ったのは中国から帰った笹川智興が日本で最初である。当時は極端に斜刺した鍼の鍼柄に艾をからませて、灸をメインとした治療法であった。現在知られる「灸頭鍼」は赤羽幸兵衛からであり、鍼と灸の両方の効果を期待したのはここからである。また、中国では「温鍼」と呼ばれ、日本のように丸々と艾を固めるのではなく、鍼に艾を長細く巻き付けるような感じで行う。 薬物灸 艾は使用せず、体の上に薬品を塗って皮膚に熱を伝える灸。紅灸、漆灸、水灸、油灸、硫黄灸などがある。 箱灸 綿灸(綿花灸) 湿らせた綿花の上に艾を乗せて線香で火をつける。 ガーゼ灸 湿らせたガーゼの上に艾炷を乗せてライターで直接焼く。
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