火落ち菌とは? わかりやすく解説

火落ち

(火落ち菌 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/28 01:41 UTC 版)

火落ち(ひおち)とは、日本酒の製法用語の一つで、製造している日本酒が貯蔵中に白濁して腐造することをいう。火落ち菌(火落菌)によって引き起こされる。これを防ぐために火入れという工程が行なわれる。


  1. ^ 秋山裕一『酒造りの不思議』裳華房、1997年、p91頁。ISBN 4-7853-8663-0 


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火落ち菌

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火落ち」の記事における「火落ち菌」の解説

火落ちという現象起こす「火落ち菌」はコウジカビ生成するメバロン酸通称火落ち酸」)を主食とすることが今日ではわかっている。火落ち菌は乳酸菌一種で、日本酒入り込む濁り生じ酸化させ、また臭み帯びさせる。6%ぐらいの濃度アルコール最適な生育環境だが、25%程度でも問題なく成育する。また日本酒のような弱酸性環境を好む。まさに日本酒は火落ち菌にとって理想的な生活環境といえる主なは、ラクトバチルス属Lactobacillus fructivorans、L. hilgardii、L. paracasei、L. rhamnosusなど。 火落ち菌についての研究は、1906年東京帝国大学高橋偵造によって開始され、ふつうの細菌培地には育たない日本酒入れてやると生育するがいることを発見し真性火落菌命名した。これは、日本酒の中だけに生育必須の成分存在することを示していた。 その後多く微生物学者醸造学者によって更なる研究なされたがなかなか進捗見ず、ようやく1956年になって微生物定量法採用した東京大学田村学造によって、この成分メバロン酸であることが発見された。日本では当初火落酸と命名されたが、後に改称された。

※この「火落ち菌」の解説は、「火落ち」の解説の一部です。
「火落ち菌」を含む「火落ち」の記事については、「火落ち」の概要を参照ください。

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