満塁策
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 03:11 UTC 版)
英語では満塁策を"Intentional walk to load the bases"という。 守備側が上述のような利点を生かすため、三塁に走者がいる場合(三塁、二・三塁、または一・三塁)、意図的に満塁にする戦術を採ることがある。この戦術を満塁策(まんるいさく)という。 投手は故意四球(いわゆる「敬遠」)もしくはそれに近い形で打者に対して四球を与えて、塁を埋めるのが一般的である。『江夏の21球』でも、この作戦が見られた。 特に9回裏の、一打サヨナラで1点も与えるわけにはいかない・何としても延長戦に持ち込まねばならない場面で見られることが多く、その場合は前進守備や外野手の一人を内野に置くなどのシフトが採用されることがある。 打者が策に嵌まり内野ゴロに終わればフォースプレーがしやすいために併殺を取ることが容易になるメリットがある一方、デメリットとして、失点のピンチに立つということから守備側の選手に対して重圧が掛かる、四死球での押し出し、野手の失策、暴投や捕手の後逸による本盗をされると1失点、まして長打を放たれれば走者一掃の大量失点もあり得る(サヨナラゲームは9回裏で1点リードされた瞬間に試合終了)。アメリカで60年間蓄積されたデータから取られた統計では、満塁策はメリットよりデメリットが大きく、その意義を疑問視する声もある。
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