浮世絵における花鳥画とは? わかりやすく解説

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浮世絵における花鳥画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/16 08:41 UTC 版)

花鳥画 (日本)」の記事における「浮世絵における花鳥画」の解説

市井遊里風俗など多く描いた浮世絵にも、早くから花鳥版画があった。初期のころには狩野派描いてきた松の木にとまるや、和歌趣意を絵にしたものなどが製作されているが、ほかに西村重長による「上見ぬ鷲」などといった成句を絵にあらわしたものもあり、鳥居清倍礒田湖龍斎鈴木春信などが手がけている。 やがて浮世絵における花鳥画は当時俳諧狂歌といった文芸結びつき俳書俳諧句集解説書)や狂歌集挿絵花鳥画入れられるようになった絵入り俳書の例として谷素外編・北尾重政画の『誹諧名知折』(はいかいなのしおり : 宝永10年1781年〉刊)、狂歌集として喜多川歌麿画の『画本虫撰』(えほんむしえらみ : 天明8年1788年〉刊)や『百千鳥』(ももちどり : 寛政2年1790年〉刊)がある。 そうした俳諧との結びつきから、詩歌記した花鳥画の「歳旦」の摺物作られるうになる。「歳旦」すなわち正月贈答品として、俳諧師のあいだで配られ版画であったが、この本来限定品であった摺物から、詩歌添えた花鳥画一枚絵描かれるようになった。この一枚絵花鳥画多く手がけたのが初代歌川広重で、広重生涯1000点近い花鳥版画を手がけたといわれる明治になると殆どの浮世絵師世俗事象画題にすることに追われたが、小林清親のみが洋画影響受けた花鳥画残している。

※この「浮世絵における花鳥画」の解説は、「花鳥画 (日本)」の解説の一部です。
「浮世絵における花鳥画」を含む「花鳥画 (日本)」の記事については、「花鳥画 (日本)」の概要を参照ください。

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