浮世絵としての「新聞錦絵」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 13:55 UTC 版)
「錦絵新聞」の記事における「浮世絵としての「新聞錦絵」」の解説
浮世絵として見る場合は、新聞を題材とした錦絵、という意味で「新聞錦絵」と呼ばれることもある。新聞錦絵は、印刷技術的には錦絵(浮世絵版画)の一形態ではあるが、芸術作品としてはなかなか評価されなかった。題材が生々しく、また芳幾や芳年のような、美術的に評価の高い絵師による錦絵ばかりではなかったことも一因である。早くから新聞錦絵に注目していた研究者として、小野秀雄と宮武外骨が挙げられる。 風俗・社会・文化の視覚的資料としては高い価値がある。当時の風俗はどんなものであったか、どのような事件があってどう受け止められていたか、大衆がどのような事象に興味を持っていたか、を視覚的に知ることができる。 明治の浮世絵の例にもれず、新聞錦絵には舶来の安いアニリン系の洋紅や紫ムラコが使用され、鮮やかでいささかどぎつい効果をあげ、幕末までの浮世絵と色調が異なる。
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