江川ダムの整備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/22 09:29 UTC 版)
江川ダムは1972年(昭和47年)に完成した。型式は重力式コンクリートダム、高さは79.2mで治水機能を持たない利水専用多目的ダムである。目的は福岡都市圏、久留米市などへの上水道供給、両筑平野用水の水源として甘木市等2市3町の農業用水供給である。この後公団事業の寺内ダム・筑後大堰・山口調整池や農林水産省九州農政局の合所ダムが完成することで両筑地域等への水供給が図られることになる。だが1978年(昭和53年)の福岡大渇水で江川ダムが枯渇。これを受けて更なる水源整備が計画され、ダム上流の上秋月町栗河内地点の小石原川に現在小石原川ダムが計画されている。ダムの型式は中央土質遮水壁型ロックフィルダム、高さは129.0mと筑後川水系のダムの中では最大堤高のダムとなる。上水道・工業用水の供給に加え洪水調節・不特定利水機能を持つ多目的ダムとして現在実施計画調査が進められている。尚、2006年(平成18年)5月に小石原川ダムは水源地域対策特別措置法の対象ダムに指定され、補償対策における厚い対処や水源地域のインフラ・観光拠点整備等といった水没地域活性化対策を講じることが必要要件となった。
※この「江川ダムの整備」の解説は、「江川ダム」の解説の一部です。
「江川ダムの整備」を含む「江川ダム」の記事については、「江川ダム」の概要を参照ください。
- 江川ダムの整備のページへのリンク