土質遮水壁型ロックフィルダム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/20 14:59 UTC 版)
「ロックフィルダム」の記事における「土質遮水壁型ロックフィルダム」の解説
ロックフィルダムの基本形とも言える型式。世界的に見てもロックフィルダムの大多数はこの型式で施工されている。主に粘土質で形成されるコア材の位置によって更に分類される。一つはコア部が基礎岩盤より垂直に建設されている型式で、中央土質遮水壁型ロックフィルダム(またはセンターコア型フィルダム)と呼ばれる。ロックフィルダムの中では安定性に優れており、地震や降水量の多い日本のロックフィルダムの大部分はこの方式である。もう一つはコア部が基礎岩盤より斜めに建設されている型式で、傾斜土質遮水壁型ロックフィルダム(または傾斜コア型フィルダム)と呼ばれる。この場合コア材が表面を遮水する役割を果たし、後述するコンクリート・アスファルトフェイシングフィルダムに似通った構造となる。安定性を保つため下流部におけるフィルター材・ロック材の分量を多くしてコア材を支える。地形的理由などで選択されるケースが多いが、建設されたケースはあまり多くない。
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