水樹奈々プロデュース
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矢吹が最初に提供した楽曲は、1stアルバム『supersonic girl』収録の「TRANSMIGRATION」。この曲では水樹に『ノドから血が出るまで歌え』『全然だめ、ビートが全く感じられない』など厳しい指導をしたことが、水樹の自叙伝『深愛』にて語られている。この次のアルバム『MAGIC ATTRACTION』からアルバムプロデュースを矢吹が担当。 水樹プロデュースは2002年にリリースされた『POWER GATE』から本格的にスタートした。2003年の『still in the groove』までのシングルでは作詞・作曲・編曲を担当したが、このシングル以降、2007年の『MASSIVE WONDERS』までシングルのタイトル曲は担当していない。 矢吹は水樹のコンサートプロデュースも担当している。リハーサル映像等では、水樹やバンドメンバーに指導している姿が見られる。 楽曲製作では作詞も担当した。『POWER GATE』や『New Sensation』などの応援ソングから『STAND』等の失恋ソング、『少年』などの回顧ソングまで幅広い作詞センスを見せている。また、水樹出演のアニメ『魔法少女リリカルなのは』の挿入歌『Take a shot』や、その劇場版挿入歌である『Don't be long』など、作品の世界観やキャラクターの心情を意識した作詞も可能としている。水樹は矢吹の詞を『どこか世間を風刺をしているところがあったり、皮肉ってるところがある。それがとても身に染みて好き』ということを『NANA MIZUKI LIVE DIAMOND×FEVER』オーディオコメンタリー(以下OC)で語っている。 キングレコードのプロデューサー三嶋章夫によると、7thアルバム『ULTIMATE DIAMOND』収録の『少年』がスタッフ間で特に好評であることが『NANA MIZUKI LIVE DIAMOND×FEVER』OCで語られており、また仮歌が木梨憲武によって入れられている節も語られている。三嶋自身お気に入りの一曲であり、DIAMONDのリハーサルでは自らマイクを持って歌い、『LIVE GAMES BLUE STAGE』OCでは矢吹の歌詞についての話になった時、一番に名前を出すなどお気に入りの様子が伺える。 水樹の5thアルバム『HYBRID UNIVERSE』では矢吹のアルバム新曲が1曲のみであった。6th『GREAT ACTIVITY』、7th『ULTIMATE DIAMOND』でもアルバム新曲は1曲のみで、8th『IMPACT EXCITER』ではついにアルバム新曲なしとなった。これは矢吹が本格的に水樹の音楽プロデュースを始めて以来初めての出来事である。 ライブDVDのメイキング映像、水樹が音楽番組出演時にギターとして出演する時など以外はあまり姿を見ることが出来ないが、『NANA MIZUKI LIVE FORMULA at SAITAMA SUPER ARENA』では自らもチェリーボーイズの一員としてライブ出演し、特典映像である「チェリーボーイズ座談会」では鋭いツッコミとボケで場を笑わせている。 2004年以降、矢吹の楽曲提供は減ってしまったが、上記のライブプロデュース等で現在も水樹を縁の下から支えている。幼少時から演歌の歌唱法が身についていた水樹を徹底的に矯正し、ポップス&ロックの歌唱法を伝授した。そういった経緯から、水樹は矢吹を師匠的存在と言っている。
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