水利権論争
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/13 23:21 UTC 版)
「クラマスフォールズ (オレゴン州)」の記事における「水利権論争」の解説
2001年、裁判所が絶滅危惧種法の規定により4月6日にクラマス・プロジェクトの灌漑用水を遮断させるという裁定を下して、全国紙のヘッドラインを飾った。ロスト川のサッカー(淡水魚の一種)やショートノーズ・サッカーが1988年の連邦政府が発行する絶滅危惧種リストに載せられ、2001年には干魃が襲って、科学者の会議がこれ以上農業用に水を使えば、アッパークラマス湖に棲むこれらの種や、クラマス川に産卵する保護種のギンザケなどに有害となると声明を出した。農夫や市民からの多くの抗議の声が2001年5月7日にクラマスフォールズのメインストリートでの「バケット・ブリゲード」にまで高まった。この行事には農夫、牧場主、市民および政治家合わせて18,000人が出席した。このように広く行き渡った批判によって2002年初期に新しい計画が策定され、農場への灌漑用水供給が再開された。 2002年にクラマス川とトリニティ川の水量が低下し、これに高温も手伝って少なくとも33,000匹のサケが死滅した。サケの個体数が減少したために地域での漁業が中止され、漁師にはその損失を埋め合わせるために6,000万ドル以上の災害援助金が与えられた。トリニティ川の水流の90%はカリフォルニア州の農業に割り当てられている。 米国科学アカデミーが2003年10月22日に発行した報告書に拠れば、灌漑用水を制限することは絶滅危惧種を救うことがあってもわずかな効果であり、個体数には逆効果である可能性があるとしている。対立する報告書が米国科学アカデミーの報告書を批判している。チロクィン・ダムが壊されてサッカーの産卵環境が改善されてきた。
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