水ビジネス
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シンガポールは使い終わった水をきれいにする水処理の研究に熱心です。日本では汚れた水をある程度まできれいにして河川に流しています。それがシンガポールでは、処理した水を再利用しようとしています。すでに再生した水の一部を工場で使っています。シンガポールでは、この再生水を「NEWater」(新生水)と呼び、飲むこともできます。
シンガポールがここまで水の研究に熱心なのは、国土に河川が少なく、水が足りないためです。「新生水」を増やすことで水不足を解消しようとしています。
国を挙げて水処理の研究しているため、水をめぐるビジネスも活発です。例えば、水の汚れを取り除く濾過膜は新生水を造るのには不可欠で、シンガポールでは東レや日東電工、旭化成の濾過膜が活躍しています。シンガポールは新生水の供給量を増やす方針で、日本メーカーの濾過膜の販売も増えていくと思われます。
(掲載日:2009/07/27)
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