毒殺事件関係者(青木)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 09:32 UTC 版)
澤井 健一(さわい けんいち) 一人目の毒殺被害者。江戸川で毒殺された商事社員。宮川商事と云う神保町にある倒産寸前の小さな商社に勤める。アル中。女連れで目撃されていた。 戦時中は防疫給水部隊に所属し、満州に派遣されていた。5年前の帝銀事件で取り調べを受けており、事件容疑者として勾引されたことで勤めていた有楽町の宝飾店を馘にされ、以来酒に溺れて転職後も容器に入れた酒を携帯し、仕事中に隠れて常時酒を飲んでいた。また公安の郷嶋刑事にマークされている。 8月20日午後6時前後、今井橋付近で殺害される。1箇月程前から私用と称して頻繁に会社を抜けて外出していたらしく、給料の支払いが2箇月程滞っていたにも拘らず、財布には8000円と云うそれなりの額の現金が入っていた。また、交際していたらしい女性の存在が確認されている。 来宮 小百合(きのみや さゆり) 二人目の毒殺被害者。来宮秀美の妹。山の手の女学生。16歳。利発で素直、勝ち気で曲がったことが嫌いな真っ直ぐな性格。趣味は姉と同じく乗馬。姉妹仲は良く、親も親類縁者も善良な者ばかりで、相続や嫉妬怨恨の線も全く見えて来ない。 澤井が殺害された日に失踪して、1週間が経過した8月27日午前11時頃に東京から遠く離れた大磯海岸で毒殺される。 赤木 大輔(あかぎ だいすけ) ヤクザの下っ端。栃木出身。36歳。貧相に身体は痩せているが、短く買った髪を逆立てて、顔は丸く額は広く、二重瞼の切れ長の眼がやけに目立ち、口の周りだけ髭が濃い、特徴のある顔付きの男。女好きだったとされる。 もとは北関東を拠点とする広域暴力団の組員だったが、兄貴分の女と一緒に遁げようとしたのが事前に暴露て、落とし前をつけるために回されたヤバい仕事でドジを踏んでしまい、小指を1本詰めて神楽坂の山代会という組の預りとなった。 澤井の近くで目撃された後に失踪している。
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