歴史的宗教文献での用例とは? わかりやすく解説

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歴史的宗教文献での用例

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/01 01:02 UTC 版)

霊性」の記事における「歴史的宗教文献での用例」の解説

平安末から鎌倉初期にかけて活躍した神祇官大副卜部兼友は『神道秘録』の中で神道を「円満虚無霊性を守る道」と言っている。 道は天地未だ分かれざる時、日月星辰未顕れず、木火土金水五行未だ備はらず、ゆえに虚空界の相尽き善悪法量渉らず、寂然無為円満虚無霊性以って神道玄旨為す。それ神道は、円満虚無霊性守り生死の二法に渉らず。ゆえに、神道二字を釈きて、神は神に超ゆる神なり、道は道を超ゆ道なり。それ神は神に超ゆる神にして道は自性神光なり。 — 卜部兼友『神道秘録』。 一方卜部兼友と同時代道元の「弁道話」(『正法眼蔵巻頭収載)には「霊性レイショウ)」の語がみえるが、これは霊性なるものを永遠不滅実体とみる考え仏道から外れた邪説であるという批判的文脈において引き合い出されたものである。 いはく、かの外道の見、わが身、うちにひとつの霊知あり。かの知すなはち縁にあふところに、よく好悪わきまへ、是非をわきまふ痛痒をしり苦楽をしる、みなかの霊知のちからなり。しかあるに、かの霊性れいしょう)は、この身の滅するとき、もぬけてかしこにむまるるゆえに、ここに滅すとみゆれども、かしこの生あれば、ながく滅せずして常住なりといふなり。かの外道が見かくのごとし。 — 道元弁道話」。 室町時代中期から戦国時代にかけて吉田神道大成した神道家吉田兼倶主著唯一神道名法要集』の中で、カミを「一切霊性通号」であるとした。 問ふ。何ぞ神道ト謂はずして真道と謂ふぞ哉。答ふ。神(カミトハ善悪邪正一切霊性通号也。所謂純一無雑の真元ノ神ヲ明かサンが為ニ、之ヲ真道ト謂ふ者也。 — 吉田兼倶唯一神道名法要集江戸時代国学者賀茂真淵本居宣長は、仏教儒教の影響除外して古代日本霊性表示することを目指した。 また国学者平田篤胤は『密法修事部類稿』で次のように言っている。 「吾が身はこれ産霊神。風・火・金・水・土、五大を聚結し而してその至善霊性分賦し玉へるものなり。身は遂に五大帰り、ただ霊性のみ、無窮の吾れなり。」。

※この「歴史的宗教文献での用例」の解説は、「霊性」の解説の一部です。
「歴史的宗教文献での用例」を含む「霊性」の記事については、「霊性」の概要を参照ください。

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