武庫川水系の水利問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/02 23:55 UTC 版)
「丸山ダム (兵庫県)」の記事における「武庫川水系の水利問題」の解説
丸山ダムが建設された船坂川は、道場駅の近くで武庫川に合流する。武庫川は全長65km、流域面積500平方キロメートルで、下流で宝塚市、伊丹市、尼崎市、西宮市を縫って大阪湾に注ぐ2級河川であり、流域は江戸時代から武庫川の水を田畑の灌漑に用いる水利組合が存在する。武庫川の水は上流から順に各水利組合によって計画的に取水されているが、渇水時には下流では川床が干上がることもある。下流の水利組合は下記千苅ダムの問題もあって、上流での取水については厳しい目を向けていた。昭和39年(1964年)に宝塚市が武庫川に観光用のダムを建設したときにも、まったく水を消費しないダムでありながら下流の水利組合から厳しい要望が出て覚書を締結している。下の表は丸山ダムより下流で武庫川から取水している水利組合を上流から順に列記したもので、面積の単位は昭和35年までが町歩で平成はhaだが、両者はほとんど同じ面積を示すので直接比較が可能。 武庫川下流の井堰とかんがい面積年代昭和初期昭和8年(1933年)昭和35年(1960年)平成2年(1990年)川面井(宝塚市)38 38 35 6.3 伊孑志井(宝塚市)162 178 65 17.3 昆陽井(伊丹市)400 486 400 108.5 百間樋井(西宮市)1,658 685 300 130.0 六樋井(尼崎市と伊丹市)1,200 1,200 602 131.1
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