機械読取領域
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/21 14:51 UTC 版)
他のバイオメトリック・パスポートと同様に、現在の欧州連合旅券には、名前、国籍及びその他のほとんどの情報が記載された機械読取領域がある。ここには、アルファベット(A-Z)、数字、スペース文字としての「<」のみが含まれており、バーコードなどは含まれていないため、人間による可読性はあるが、コンピュータがより容易に情報を読み取ることができるように設計されている。 氏名のスペルの違い 英語以外の文字を含む名前は、通常、パスポートの(機械読取領域以外の)視覚的な場所では正しい文字で表示が、機械読取領域では、国際民間航空機関(ICAO)の基準に従ってA-Zにマッピングされる。 EUの言語では、å → AA、ä/æ → AE、ö/ø/œ → OE、ü → UE (ドイツ語) or UXX (スペイン語) 及び ß → SSのマッピングが指定されている。アクセントのある文字は、それ以外の単純な文字に置換される(ç → C、ê → E など)。ギリシャ語とブルガリア語については、英語への音訳に基づいたマッピング表がある。また、視覚的にはアルファベットとラテン文字の両方が使われている。 例えば、ドイツ語のMüllerはMUELLERに、GroßはGROSSに、GößmannはGOESSMANNになる。ICAOマッピングは、主に航空券などのコンピュータで作成された国際的に使用される文書に使用されるが、(米国のビザのように)単純な文字が使用されることもある(MULLER、GOSSMANN)。 同じ名前の3つの可能な綴り(例:Müller / Mueller / Muller)が異なる文書で使用されていると、混乱を招くことがある。また、ドイツ語圏のパスポートのように同じ文書の中で2つの異なる綴りが使用されていると、他の国の正書法に慣れていない人に、その文書が偽造されたものであるという印象付けられる可能性もある。一部の国では、名前の元の綴りまたは別の綴りが、身分証明書のページに面したページまたはパスポートの別の場所に記載されている場合がある。 ビザや航空券などの機械読取領域で使用されている綴りを使用し、質問された場合にはそのゾーンを参照することが推奨される[誰によって?]。名前が長すぎて航空会社のチケットシステムに収まらない場合も同様で、そうでない場合は問題が生じる。
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