標本木

新語時事用語辞典

標本木

読み方：ひょうほんぼく

開花状況などを知るための指標として扱われている植物の個体。特に、気象台が桜の開花状況を観測するための指標として定めている桜の木を指すことが多い。

桜の標本木は全国に96ヵ所あるとされる。各地の気象台がそれぞれ当地の標本木を観測し、花がいくつか咲かせ始めた時点で「開花」を宣言する。一輪開花の時点では「開花」の宣言はされない。ちなみに気象庁は2010以降、桜の開花予想を行っていないが、開花宣言は引き続き行っている。

なお、東京都においては、気象庁によって靖国神社内の特定のソメイヨシノが標本木とされている。大阪の標本木は大阪城公園内にあり、京都の標本木は京都地方気象台内にある。

（2011年3月28日更新）

デジタル大辞泉

ひょうほん‐ぼく〔ヘウホン‐〕【標本木】

読み方：ひょうほんぼく

気象庁の生物季節観測で、開花日などを観測するために定められた草木。

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

標本木

出典:『Wiktionary』 (2021/08/22 09:19 UTC 版)

名詞

標 本 木（ひょうほんぼく）

1. 生物季節観測で、開花・満開・紅葉・黄葉・落葉などの判断に用いる樹木。
   • 開花予想は、各気象台や測候所の定めた標本木を対象としたもので、名所の開花とは異なります。（気象庁『さくらの開花予想（第１回）』2003年、政府標準利用規約（第2.0版）で提供）

Weblio日本語例文用例辞書

「標本木」の例文・使い方・用例・文例

• 桜の木はその地域の標本木で５，６輪の花が咲いたときに開花したと言われる。
• 東京では，標本木は靖(やす)国(くに)神社にある。
• 同庁は開花予想は行わないが，全国の標本木の観測は続ける予定だ。