極座標系とは? わかりやすく解説

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極座標系

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/27 01:12 UTC 版)

極座標系(きょくざひょうけい、: polar coordinate system)とは、n 次元ユークリッド空間 Rn 上で定義され、1 個の動径 rn − 1 個の偏角 θ1, …, θn−1 からなる座標のことである。点 S(0, 0, x3, …,xn) を除く直交座標系は、局所的に一意的な極座標に座標変換できるが、S においてはヤコビアン が 0 となってしまうから、一意的な極座標表現は不可能である。それは、S に於ける偏角が定義できないことからも明らかである。

いろいろな極座標とその拡張

円座標

2 次元ユークリッド空間 R2 における極座標は円座標(: circular coordinates)と呼ばれ、一つの動径座標と一つの角度座標からなる、最も単純な極座標である。 平面、極座標平面(または平面極座標[1])ともいう。特異点は (r, θ) = (0, θ) 即ち、xy座標での原点 (x, y) = (0, 0) である。2 次元実ベクトル空間にも定義できることから、複素数 C 上にも定義できる。この時、円座標を極形式と呼んだりもする。その場合、オイラーの公式を利用して z = re と表す。円座標平面上で偏角を限定しなければ、これはxy平面上でを描く。

円座標 (r,θ) から直交直線座標 (x,y) への変換は

球座標による3次元ユークリッド空間内の点の表示

3 次元ユークリッド空間 R3 における極座標系。球面座標系: spherical coordinate system)とも呼ばれる。1 個の動径 r と 2 個の偏角 θ, φ によってなる(図を参照)。球面座標系において、動径を固定し、2 個の偏角を動かせば、xyz 空間上でを描く。

球座標から直交直線座標への変換は


極座標系

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 12:50 UTC 版)

円 (数学)」の記事における「極座標系」の解説

平面座標系として、直交座標系代わりに極座標系を用いれば円の方程式極座標表示作れる。円上の任意の点の極座標を (r, θ) とし、中心極座標を (r0, φ)(つまり、中心原点からの距離が r0 で、φ は原点から中心結んだ半直線が、x-軸正の部分から反時計回りになす角)とするとき、半径 ρ の円の方程式は r 2 − 2 r r 0 cos ⁡ ( θ − φ ) + r 0 2 = ρ 2 {\displaystyle r^{2}-2rr_{0}\cos(\theta -\varphi )+r_{0}^{2}=\rho ^{2}} と書ける。 中心原点にあるときには方程式は r = ρ (θ は任意) という単純な形をしている(極座標系において原点は、動径成分r = 0 かつ偏角成分 θ は任意表されるであった)。 原点が円上にあるとき、方程式は r = 2 ρ cos ⁡ ( θ − φ ) {\textstyle r=2\rho \cos(\theta -\varphi )} と簡約される。例えば、半径 ρ が中心動径成分 r0等しいときはそうである。 一般場合方程式を r について解くことができて、 r = r 0 cos ⁡ ( θ − ϕ ) ± ρ 2 − r 0 2 sin 2 ⁡ ( θ − φ ) {\displaystyle r=r_{0}\cos(\theta -\phi )\pm {\sqrt {\rho ^{2}-r_{0}^{2}\sin ^{2}(\theta -\varphi )}}} となる。ここで ± の符号両方取らないと、半円しか記述できない場合があるので注意

※この「極座標系」の解説は、「円 (数学)」の解説の一部です。
「極座標系」を含む「円 (数学)」の記事については、「円 (数学)」の概要を参照ください。

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