株式会社半導体エネルギー研究所
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「山崎舜平」の記事における「株式会社半導体エネルギー研究所」の解説
株式会社半導体エネルギー研究所は、英語名はSemiconductor Energy Laboratory。本社は神奈川県厚木市。主な事業は、薄膜半導体や太陽電池などのエレクトロニクス技術開発である。研究開発の結果得た特許権の活用や他社への技術供与により収入を得ており、製品の製造・販売を行っていない。 2011年、トムソン・ロイターによる第1回「Top 100 グローバル・イノベーター・アワード」に選出された。 他社と共同して技術開発することも多い。例として1998年のシャープとのCGシリコン技術、2002年のシャープとのガラス基板上CPU形成技術、2003年の東北パイオニアとのデュアルエミッション有機ELパネル技術、2005年のTDKとのプラスチック基板上無線CPU形成技術、2012年のシャープとのCAAC-IGZO技術などがあげられる。このシャープとのCAAC-IGZOに関する共同開発の成果は、SIDにおいて2013年度のDisplay of the year部門の金賞を受賞した。 独自の研究開発の成果としては、展示会「FPD International 2012」においてCAAC-IGZO技術を用いて眼精疲労を軽減させる液晶モニタの提案などをしている。 特許権の行使によって収入を得る業態のため他社との特許侵害訴訟が多い。1996年アメリカにおけるサムスン電子(韓国)に対してのTFT液晶の訴訟、2002年エイサー(台湾)に対してのTFT液晶の訴訟、日本での西友及び台湾CMOとの訴訟などがある。前出のサムスンとの訴訟では、不衡平行為(Inequitable Conduct)を行ったと認定され敗訴した。また前出のCMOとの訴訟では、反訴としてCMOが起こした日本での差止請求権不存在確認訴訟において「無効理由のある特許を、十分な先行技術調査等行うことなく仮処分の行使をした」と、権利濫用と認定された。
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