東北軍管区の設置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/08 09:23 UTC 版)
軍管区は、日本の防衛と兵士の徴兵・動員の地域区分として、1940年(昭和15年)に陸軍が設けた管区である。東北地方は、関東地方全域と中部地方の一部とともに東部軍管区に属していた。 第2次世界大戦末期の1945年(昭和20年)に入り、敵軍の上陸が予想された関東地方から東北地方を切り離すことになり、1月22日制定(24日公布、2月11日施行)の昭和20年軍令陸第1号による陸軍管区表改定で、東北軍管区が新設された。弘前師管と仙台師管を下におき、東北地方の6県を範囲とした。ただし、津軽海峡の南側に設定された津軽要塞地帯の防衛担任は、北隣の北部軍管区とされた。 軍管区は空襲警報の発令の区分でもあり、東北軍管区は南地区(福島県・宮城県・山形県)と北地区(岩手県・秋田県・青森県)の二つに区分された。発令と解除は基本的に東北軍管区司令部が行ったが、北地区については弘前の留守第57師団司令部も発令の権限を持った。北地区の八戸と釜石小地区では、その地区の防空担任官も発令できた。 東北軍管区司令官は新設の第11方面軍司令官が兼ね、司令部の職員も多くが兼任した。司令部間の兼任は、他の軍管区も同様である。編成にあたっては、千島列島の防衛にあたっていた第27軍を解き、司令部だけ仙台に引っ張ってくるという措置がとられた
※この「東北軍管区の設置」の解説は、「東北軍管区」の解説の一部です。
「東北軍管区の設置」を含む「東北軍管区」の記事については、「東北軍管区」の概要を参照ください。
- 東北軍管区の設置のページへのリンク