東京都による敷地買収・公園整備に関する一連の動き
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「としまえん」の記事における「東京都による敷地買収・公園整備に関する一連の動き」の解説
2011年9月9日、東京都がとしまえんの敷地を買収し、公園(防災公園)として整備する方針であることが明らかになったと一部マスコミが報じた。これらの報道では東京都は西武グループと近く買収交渉に入るというが、西武ホールディングスはとしまえんの敷地を売却する予定はなく、今まで通り営業を続けるとコメントした。 なお、その1年前の2010年9月には、「練馬区がとしまえんの敷地内にサッカースタジアムを建設し、Jリーグの東京ヴェルディとなでしこリーグの日テレ・ベレーザがホームスタジアムとする」と報じられ、東京都による買収報道を受けて、これら2つの機能を統合した形となるのではという報道もされた。 2011年12月に東京都の都市計画公園・緑地の整備方針が改定され、としまえんの敷地は「練馬城址公園」として優先整備地区に新規設定された。2012年9月に公表された『「練馬城址公園」の整備にかかる考え方』では、既存の遊具施設を一部残しつつも、アニメ・漫画関連施設、防災拠点としての機能を併設したサッカー場などを新設する基本方針が示されている。 2020年2月3日、としまえん内の施設を段階的に閉鎖し、防災機能を備えた大規模な都立公園(防災公園)の新設とともに新たなテーマパークを2023年春に開園する予定があると関係者が語ったと一部で報道された。跡地は東京都が買収したのち、一部をワーナー・ブラザースが借地し、ハリー・ポッターのテーマパーク(ワーナー・ブラザースはハリー・ポッター (映画シリーズ)の撮影が行われたリーブスデン・スタジオで「ワーナー・ブラザース・スタジオ・ツアー ザ・メイキング・オブ・ハリーポッター」(en:Warner Bros. Studio Tour London – The Making of Harry Potter)という見学ツアーを行っており、新しいテーマパークは映画の世界を忠実に再現したユニバーサル・スタジオ・ジャパン内の「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」とは異なる、映画のセットを再現した完全屋内型の施設になる見通し)を運営するという協議が進行中で、正式決定は2020年春の予定と報道された。これに対し西武鉄道広報部は(報道のあった2020年2月3日時点で)閉園やテーマパークができるという話も特段何も決まっている話ではないとコメントしたが、2020年6月12日に東京都と西武鉄道の間で覚書を結んだことを受け、8月31日をもって閉園することが正式に発表された。跡地は都に売却し、一部は引き続き西武鉄道が保有する予定。 2020年8月18日、跡地の一部に「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 - メイキング・オブ ハリー・ポッター」の施設の開発に関する契約を締結したことを発表された。 としまえんの解体工事は閉園後まもなく開始され、2021年2月の時点でプールと、プール側のサイクロン及びフリュームライドの走路の一部を除いた全てのアトラクションが撤去されている他、樹木もほとんど伐採されている。
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