杜仲(生薬)と杜仲茶の効能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 06:57 UTC 版)
「トチュウ」の記事における「杜仲(生薬)と杜仲茶の効能」の解説
トチュウの樹皮は「杜仲」という生薬名があり、医薬品として扱われる。これは腰痛、足腰の倦怠感解消、頻尿、肝機能・腎機能の強化、高血圧に効果があるとされる。 葉を煎じた杜仲茶は、血圧の降下や肝機能の向上に効果があるとされる(なお、葉は効能を謳わない限り食品扱い)。 日本国内では、1970年代に杜仲茶ブームが起こったが、すぐに下火になった。その後、日立造船因島工場バイオ技術部(1999年に「日立造船バイオ」として分社化された)が1987年から缶・ペットボトル入りの杜仲茶の製造・販売を開始し、「カラダ、よろこぶ」のキャッチコピーなどで販売に努めた結果、1994年から翌1995年にかけて大ブームを起こし再び脚光を浴びた。2006年7月、テレビ番組で因島産の杜仲茶が特集されて三たびブームが起こり、店頭やインターネット販売でも『因島杜仲茶』は入手が非常に困難になるということもあった。現在は日立造船バイオから2003年に小林製薬が杜仲茶事業の譲渡を受け販売しており、杜仲茶のテレビCMやプロモーションビデオを流している。 中国からの輸入品も多いが、国内でも広島県尾道市因島以外に長野県伊那地方や秋田県大仙市旧中仙町でも栽培されている。ただし、因島で生産されている杜仲の葉は、事業譲渡された小林製薬の商品には利用されておらず、全て地元ブランドの『因島杜仲茶』として別に販売されている。
※この「杜仲(生薬)と杜仲茶の効能」の解説は、「トチュウ」の解説の一部です。
「杜仲(生薬)と杜仲茶の効能」を含む「トチュウ」の記事については、「トチュウ」の概要を参照ください。
- 杜仲と杜仲茶の効能のページへのリンク