杉本大一郎とは? わかりやすく解説

杉本大一郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/30 08:28 UTC 版)

杉本 大一郎 すぎもと だいいちろう
生誕 (1937-03-18) 1937年3月18日(86歳)
日本京都府乙訓郡新神足村(現・長岡京市
研究分野 天文学宇宙物理学
研究機関 名古屋大学
アメリカ航空宇宙局
東京大学
放送大学
出身校 京都大学
博士課程
指導教員
林忠四郎
博士課程
指導学生
野本憲一
戎崎俊一
牧野淳一郎
伊藤智義
主な業績 恒星進化論の研究
GRAPEプロジェクトの創始
プロジェクト:人物伝
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杉本 大一郎(すぎもと だいいちろう、1937年3月18日 - )は、日本の天文学者宇宙物理学者。専門は恒星進化論学位は、理学博士京都大学)。東京大学名誉教授、放送大学名誉教授。2012年瑞宝中綬章受章。

経歴

京都府乙訓郡新神足村(現・長岡京市)出身。父は開業医1955年京都府立桂高等学校卒業。国語の担当教員は、後に国文学者となる清水好子だった。京都大学工学部電子工学科に進学するも2年次に転部し、1959年京都大学理学部物理学科を卒業[1]京都大学大学院理学研究科に進学し、林忠四郎が教授を務める天体核研究室に入り林に師事する[2][3]1964年、京都大学大学院理学研究科原子核理学専攻博士課程を修了し、理学博士学位を取得[1]

1964年名古屋大学理学部物理学科助手1967年米国科学アカデミーNASA研究員[1]1969年帰国[1]1970年東京大学教養学部助教授1981年「近接連星系の星の進化」に対し仁科記念賞受賞。1984年東京大学教養学部教授に就任[1]1988年日本学術会議会員。同年起きた東大駒場騒動で、中沢新一がフラクタル理論を誤解しているとして中沢の任用に反対し、西部邁から罵倒される。1995年「星の進化と超新星の理論」に対し日本学士院賞を受賞。この受賞対象は共同研究である。1996年組織変更により東京大学大学院総合文化研究科教授となる[1]1997年定年退官し放送大学教授に就任[1]2007年放送大学を定年退職。2012年春、瑞宝中綬章叙勲[4]

人物

N体シミュレーション専用計算機であるGRAPEプロジェクトの創始者。杉本の弟子には野本憲一[3]戎崎俊一[3]牧野淳一郎らがいる[3]

著書

単著

共編著

  • 『宇宙地球科学』浜田隆士共著 東京大学出版会、1975年[1]
  • 『現代天文学小事典』 講談社ブルーバックス、1983年
  • 『物理の考え方』 村上陽一郎との共著、平凡社、1987年
  • 『専用計算機によるシミュレーション デスクトップ・スーパーコンピュータ入門』 朝倉書店、1994年[1]
  • 『天体と宇宙の進化 1-2』 放送大学、1997年
  • 『宇宙の進化』 吉岡一男共編著 放送大学 2001年3月
  • 『科学の思想と論理』 山田晃弘共編著 放送大学 2001年3月
  • 『複雑システム科学』 編著 放送大学 2002年3月
  • 『宇宙からの情報 ('05) 』 吉岡一男との共著、放送大学教育振興会、2005年
  • 『進化する宇宙』 吉岡一男共編著 放送大学 2005年3月

訳書

  • 『新しい天文学』 P・マーデン著、横尾広光共訳 岩波現代新書、1981年

脚注・出典

関連項目

  • 伊藤智義 - 教え子、初期のGRAPEプロジェクトでハードウェアの開発を担当。




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