本群と誤認された古生物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 01:12 UTC 版)
「ラディオドンタ類」の記事における「本群と誤認された古生物」の解説
パラペイトイアにおける否定的なラディオドンタ類解釈(A)と有力視されるメガケイラ類解釈(B)。明確の部分は暗灰色、ラディオドンタ類的とされるが本質が懐疑的な部分は赤色、不明の部分は破線で示される。 パンブデルリオンに似た gilled lobopodian として解釈されるオムニデンスのサイズ推定図。歯(暗灰色)以外の部分は不明(薄灰色)。 「アノマロカリス#ラディオドンタ類でないもの」も参照 限られた部位のみを保存した化石標本によって知られ、それをラディオドンタ類に由来と誤認された別の古生物は、以下の例が挙げられる。 パラペイトイア(パラペユトイア) Parapeytoia 詳細は「パラペイトイア」を参照 前半身の付属肢(関節肢)と腹板のみによって知られる。Hou et al. 1995 に命名され、「脚のあるラディオドンタ類」と解釈されたが、2010年代以降では一般にメガケイラ類の真節足動物と見なされるようになった。 オムニデンス Omnidens 一連の巨大(4.7cm)な歯でできた口器のみによって知られる。Ramsköld et al. 1994 にはじめとしてmほど巨大なラディオドンタ類(所属不明、アノマロカリス、ペイトイア、もしくはラディオドンタ類と誤解されたパラペイトイア)の歯と解釈され、Hou et al. 2006 に命名されると同時に1mほど巨大な鰓曳動物の口器と解釈されたが、Vinther et al. 2016 以降ではパンブデルリオンに似た(もしくは同属の)1.5mほど巨大な gilled lobopodian の口器と見直された。 タウリコーニカリス Tauricornicaris 不規則な板状の外骨格のみによって知られる。Zeng et al. 2017 に命名され、フルディア科のラディオドンタ類の頭部の甲皮と解釈されたが、2018年以降では真節足動物の胴部の背板と見直された。 ユタウロラ Utaurora 詳細は「ユタウロラ」を参照 頭部が不明確な1つの全身化石標本 KUMIP 314037 のみによって知られる。Briggs et al. 2008 にアノマロカリスの未命名標本 Anomalocaris sp. として記載され、Pates et al. 2019b にアノマロカリスでないラディオドンタ類とされ、Pates et al. 2022 にラディオドンタ類から除外され、オパビニア科の新属 Utaurora として命名されるようになった。
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