ラディオドンタ類でないもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 00:33 UTC 版)
「アノマロカリス」の記事における「ラディオドンタ類でないもの」の解説
かつてアノマロカリスとして命名されたものの、アノマロカリスどころか、ラディオドンタ類ですらない別生物は種は次の通り。 Anomalocaris? emmonsi (Walcott, 1886) Walcott (1886) に筆石の Climacograptus の種 Climacograptus emmonsi として命名され、Resser & Howell (1938) で暫定的に本属の種 Anomalocaris? emmonsi として再分類されたが、Briggs (1979) 以降では本質不明とされ、本属から除外された。 アメリカバーモント州から発見される。所属と本質が不明(おそらく藻類)の1つの化石標本 USNM 92727 のみによって知られる。 Anomalocaris? kokomoensis Ruedemann, 1925 Ruedemann (1925) に暫定的に本属の種として命名されたが、Briggs (1979) 以降では本質不明とされ、本属から除外された。 アメリカインディアナ州の Salina formation(シルル紀後期)から発見される。所属と本質が不明(おそらく節足動物の付属肢由来)の1つの化石標本 NYSM 9627 のみによって知られる。 Serracaris lineata (Resser & Howell, 1938) Resser & Howell (1938) に本属の種 Anomalocaris lineata として命名され、Briggs (1978) 以降では Serracaris の種として再分類されるようになった。 アメリカペンシルベニア州の Kinzers Formation から発見される。対になる棘が生えた十数節の外骨格のみによって知られる。Resser & Howell (1938) では本属の前部付属肢に該当する部位(当時ではまだ甲殻類の腹部とされる、発見史を参照)と解釈されたが、Briggs (1978) 以降では本属から除外され、Serracaris という所属不明の節足動物の胴節と見なされるようになった。 Utaurora comosa Pates et al. 2022 ウタウロラ・コモサ アメリカユタ州の Wheeler Formation から発見される。頭部が不明確な1つの全身化石標本 KUMIP 314087 のみによって知られる。Briggs et al. (2008) に Anomalocaris sp. として記載され、Pates et al. (2019b) に本属から除外され、Pates et al. (2022) にオパビニア科の新属新種 Utaurora comosa として命名されるようになった。 詳細は「ウタウロラ」を参照
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