ラディオドンタ類の前部付属肢
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 17:07 UTC 版)
「大付属肢」の記事における「ラディオドンタ類の前部付属肢」の解説
詳細は「ラディオドンタ類#前部付属肢」を参照 アノマロカリス科とアンプレクトベルア科のラディオドンタ類の前部付属肢 フルディア科のラディオドンタ類の前部付属肢 ラディオドンタ類(ラディオドンタ目/放射歯目 Radiodonta、旧称アノマロカリス類)の捕獲用の付属肢は前部付属肢(frontal appendage)といい、眼と口の前に配置され、基本として10節前後(最少7節、最多20節以上)の肢節に構成される。多くの場合は下向きに湾曲し、肢節ごとに1本もしくは1対の内突起(endite)が内側に配置される。その形態は捕食性に適した触手状と鋏状(アノマロカリス、アンプレクトベルアなど)から、堆積物から餌を篩い分けるのに適した熊手状(ペイトイア、フルディアなど)や、濾過摂食に適した櫛状(タミシオカリス、エーギロカシスなど)まで多岐にわたる。 Chen et al. 2004、Kühl et al. 2009、Haug et al. 2012 、Legg & Vannier 2013 と Lamsdell et al. 2013 に "大付属肢" と呼ばれていた。 この付属肢の由来は議論的で、主に前大脳性/先節由来と中大脳性/第1体節由来という2説に分かれている。ラディオドンタ類のライララパクスで見つかった脳神経節とされる痕跡により、2010年代中期以降の多くの文献は前大脳性説を支持している。一方、前述の神経解剖学的証拠の正確性に疑問をかけて、他の捕獲用の中大脳性付属肢(例えば大付属肢とキリンシアの前端の付属肢)との類似性に基づいて、中大脳性説、もしくは前大脳性でありながらも中大脳性付属肢に相同する説を支持する見解もある。 詳細は「ラディオドンタ類#前部付属肢の対応関係」および「キリンシア#前端の付属肢の相同性と進化」を参照
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