本放送に向けての試験電波発射
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「AMステレオ放送」の記事における「本放送に向けての試験電波発射」の解説
1992年初頭の改正された法律施行直後に、郵政省は先ずTBSラジオ、文化放送、ニッポン放送(以上東京)、毎日放送、朝日放送(以上大阪)にAMステレオ放送の予備免許を交付した。 放送されていない月曜日の早朝、およそ2時から4時まで試験電波の発射は行われた。東京では2月9日に文化放送が同放送の試験電波を約15分の短い時間で発射、2月16日にTBSラジオとニッポン放送が続いた。 文化放送は2年間のBTAステレオ実験の技術を担当した経験があってか調整もスムーズに済み、3月2日の試験電波では丹羽孝子アナウンサーによる音楽とおしゃべりによる生放送のDJまで行う程の余裕があった。3月9日の最終試験は、およそ15分のわずかな時間で試験電波発射を終えた。 ニッポン放送も、予定通り調整を終えた。 TBSラジオは独自に制作した、男性アナウンサーによる説明ナレーションの入った約7分のステレオ試験放送用のサンプル番組を繰り返し放送した。左右のレベル調整等に苦労し最終試験の3月9日はステレオ試験電波の半分を調整に費やしたが、試験電波終了日の放送開始前に間に合った。雑誌「ラジオの製作」1992年4月号のカラーページに、2月16日の試験電波放送中の戸田送信所の詳細レポートを掲載している。
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