本堂本尊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 05:59 UTC 版)
清水寺本堂本尊の千手観音立像は33年に1度開扉の秘仏であり、写真も公表されていない。ただし、秘仏本尊を模して造られた「お前立ち像」の写真は公表されている。本像は、42本の手のうち、左右各1本を頭上に伸ばして組み合わせ、化仏(けぶつ)を捧げ持つ特殊な形式の像である。このような形式の像を「清水寺形千手観音」と称し、これを模した彫像、画像が日本各地に存在する。このような、脇手のうちの2本を頭上に掲げる形の千手観音については経典に典拠がなく、その由来は未詳である。脇侍として毘沙門天像と地蔵菩薩像を安置するが、このうち地蔵菩薩像は、鎧で武装した上に袈裟をかけ、兜をかぶり剣を持つ特殊な形の像である。 本堂本尊は、20世紀末以降では以下の機会に開帳された。 2000年(平成12年)3月3日から同年12月3日まで(33年に一度の開帳) 2008年(平成20年)9月1日から11月30日まで、および2009年(平成21年)3月1日から5月31日まで(西国三十三所巡礼の中興者とされる花山法皇一千年忌記念の結縁開帳)
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