本ダム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/23 02:32 UTC 版)
ダム周辺の地質は粘板岩と砂岩であり、十分な地盤強度を確保できることから重力式コンクリートダムが採用された。洪水吐きは、集水面積が小さく流量の増大が早いことを考慮して自由越流式(堤趾導流壁型全面越流式)となっている。減勢工は水平水叩き跳水式および堤趾導流壁型である。取水設備は4段の直線多段式選択取水設備が用いられており、任意の深さから濁りの少ない水を取り入れることができる。 景観に配慮した外観造形がなされており、明治時代に建設された布引五本松ダムや西山ダム、本河内低部ダムなどの外観を参考としている。曲線を多用し、石積み風の壁面、疑似アーチ、疑似柱などの装飾的要素が盛り込まれている。ダム本体の上部歩道には展望用バルコニーが設けられており、照明灯はダム本体に似合うようガス灯風の意匠となっている。ダム直下にあるバルブ室およびゲート室は琉球建築の特徴である赤瓦の屋根を持ち、壁面には琉球石灰岩のプレートが貼られている。
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