本サービスの問題点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 09:55 UTC 版)
「ドリームライブラリ」の記事における「本サービスの問題点」の解説
DCは、本体にこうした用途に利用できるフラッシュメモリやHDDなどの補助記憶装置を搭載していないので、ダウンロードしたゲームは本体RAMに記憶する仕組みであった。そのため他のゲームを遊ぶ場合や一度本体の電源を落とした場合にはダウンロードしたデータが消えてしまい、再度ダウンロードを行う必要があった(利用権有効期間中の再ダウンロードは無料)。しかし当時のインターネット環境は定額料金や常時接続が一般化していない電話回線によるダイヤルアップ接続が主流であり、DC本体の標準装備も33.6kbpsアナログモデムであったため、ダウンロードにかかる時間と通信費の負担は軽いものではなかった。改善策のひとつとなるブロードバンドへの対応も前述したとおり大幅に遅れた。また利用権の購入はダウンロードを行うシステムとは分かれており、わざわざ公式ホームページに接続して購入手続きをしなければならないという煩わしさも同様の負担を助長する一因となっていた。 ダウンロードしたゲームソフトは「ドリームパスポート3」「ドリームパスポート プレミヤ」の中に収録されたメガドライブとPCエンジンのエミュレータにより動作するが、「DCの2D表示能力の問題によりラスタースクロールが綺麗に再現できない」、「メガドライブのエミュレータはDCの性能上の問題からなのかFM音源の再現度が低くゲームソフトのサウンドが実機と比べてかなり劣っていた」などの相違点があった。また一部のソフトには動作上の不具合もあった。 ゲーム内容のセーブに関しては、メガドライブ用ソフトでバッテリーバックアップ機能を搭載していたもののみ対応している(PCエンジンはパスワード方式のみ)。しかしソフトリセットをかけてメニュー画面に戻り、そこからDC用メモリーカード「ビジュアルメモリ」にデータを記録するという煩雑な手順が必要であった(ゲーム上でセーブしただけだと本体メモリに記録した状態なので、電源を落とすと消えてしまう)。
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