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木村幌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/14 03:54 UTC 版)

きむら あきら
木村 幌
プロフィール
本名 木村 愰(きむら あきら)[1]
性別 男性
出身地 日本 東京都[1]
死没地 日本 東京都板橋区加賀[2][3]
生年月日 (1933-06-02) 1933年6月2日
没年月日 (1981-04-19) 1981年4月19日(47歳没)
職業 声優ナレーター
事務所 東京演劇アンサンブル[1]
公称サイズ(時期不明)[1]
身長 / 体重 175 cm / 78 kg
活動
活動期間 1960年代 - 1981年[要出典]
声優テンプレート | プロジェクト | カテゴリ

木村 幌(きむら あきら、1933年6月2日[4][5] - 1981年4月19日[2][3])は、日本男性声優ナレーター東京演劇アンサンブル運営委員[1]東京都出身[1]

経歴

城北高等学校卒業[1][5]。俳優座養成所を5期生として卒業し、劇団三期会(後の東京演劇アンサンブル)に入団[6][5]。初舞台は『どれい狩り』の警官役[5]

声種は「やわらかで、ゆたかなテノール[6]」。おもにグレン・フォードエドモンド・オブライエンなどの洋画吹き替えで活躍した。

舞台仲間からは「キムさん」、声優仲間内からは「ホロさん」というあだ名で親しまれた[7]

1981年4月19日午前10時47分に肝硬変のため東京都板橋区加賀帝京大学医学部附属病院で死去(47歳没)[2][3]。所属していた「東京演劇アンサンブル」によれば、火葬のあと、きれいに美しい型をした喉仏が残ったとのことである[8]

表記について

アニメ『宇宙戦艦ヤマトシリーズ』では木村とクレジットされているが、1965年刊行の「テアトロ」編集部編『新劇便覧』内「新劇俳優名鑑」では木村[5]、2010年刊行の日外アソシエーツ編『新撰芸能人物事典 明治〜平成』でも木村として掲載されている[9]。木村の訃報を伝えた『アニメージュ』誌でも木村の名前はだが、に似ているので、声優仲間からは「ホロさん」と呼ばれているとし、本来の表記はとしている[7]

後任

木村の没後、持ち役を引き継いだのは以下の通り。

後任・代役 キャラクター名 概要作品 後任・代役の初担当作品
大塚明夫 土方竜 さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち
宇宙戦艦ヤマト2
PSゲームさらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち
森山周一郎 『特打ヒーローズ 宇宙戦艦ヤマト 〜タイピング拡散波動砲〜』
山寺宏一 アオイホノオ
坂東尚樹 マーティン・フラハティ アンタッチャブル VHS追加収録部分
池田勝 トニー・ビンセント 事件記者コルチャック
星野貴紀 ジョン・スミス少佐 荒鷲の要塞』日本テレビ新版 ムービープラス追加収録部分

出演作品

テレビドラマ

映画

  • ドレイ工場(1968年) - 主演・大村委員長
  • 不毛地帯(1976年)

舞台

  • 真田風雲録(1962年、劇団三期会・劇団新人会劇団青年座劇団仲間・俳優小劇場合同公演) - ずく入の清次[10]
  • 海鳴りの底から(1963年、劇団三期会) - 芦塚忠兵衛[11]
  • 男は男だ(1964年、劇団三期会) - フェアチャイルド※本郷淳とのダブルキャスト[12]
  • 愛と死の戯れ(1966年、劇団三期会) - ラザール[13]
  • マクバード(1967年、劇団三期会) - マクバード[14]
  • 秩父困民党(1969年、東京演劇アンサンブル) - 加藤織平[15]
  • 乱雲(1970年、青年劇場) - 森宗意[16]
  • かもめ(1973年、東京演劇アンサンブル) - ソーリン[17]

吹き替え

俳優

ウィリアム・ホールデン
エドモンド・オブライエン
  • 殺人者(リアダン)
  • 潜望鏡を上げろ(ポール・スティーブンソン艦長)
  • 白熱(ハンク・ファロン)(NET版)
  • 裸足の伯爵夫人(オスカー・マルドゥーン)(NET版、東京12チャンネル版=DVD収録)
  • 拳銃無情 (ダン・パービス巡査) (NET版(土曜映画劇場 1972年2月19日) 放送題名「シカゴ大捜査網)
  • 夜のジョニー
グレン・フォード
  • カウボーイ(トム・リース)(新録版)
  • ガンマンの対決(ローン・ワーフィルド)
  • 恐怖の48時間(ドック・ルーベン)
  • 決断の3時10分(ベン・ウェイド)
  • コロラド(オーウェン・デヴロー大佐)
  • 実録!UFO大接近/消えた412ジェット機隊(ムーア大佐)
  • Z旗あげて(マックス・シーゲル中尉)
  • 縄張り(ジェースン・スウィート)
  • 偽将軍(サビッジ曹長)
  • パリは燃えているか(オマー・ブラッドレー将軍)(日本テレビ版=HDリマスター版BD収録)
  • 復讐は俺に任せろ(デイヴ・バニオン巡査部長)
  • 不時着(サム・C・マクベイン)
  • プレイガール陥落す(ジョン・デイビス)※テレビ版1
  • 平原の待伏せ(ジョン・ストラウド)
  • 欲望の谷(ジョン・パリッシュ)
  • 雷撃命令(バーニー・ドイル)
  • レッド・リバーのガンマン(ダン・ブレイン)
ヘンリー・フォンダ
  • ウエスタン(フランク)(日本テレビ版)
  • 刑事マディガン(アンソニー・X・ラッセル)(TBS版)
  • スウォーム(ウォルター・クリム博士)(テレビ朝日版)
  • 太陽の流れ者(ベン・チェンバーレイン)
  • ワーロック(クレイ・ブレイスデール)(テレビ朝日版)

実写

その他

  • 世界の街で(1972年) ナレーション

テレビアニメ

劇場アニメ

脚注・出典

  1. ^ a b c d e f g 『日本タレント名鑑(1981年版)』VIPタイムズ社、1980年、63頁。 
  2. ^ a b c 読売新聞1981年4月20日朝刊23面
  3. ^ a b c 朝日新聞1981年4月20日朝刊23面
  4. ^ 木村幌」『Excite News』(エキサイト株式会社)。2023年11月5日閲覧。
  5. ^ a b c d e 「新劇俳優名鑑」『新劇便覧』テアトロ、1965年、262頁。 
  6. ^ a b 『声優の世界-アニメーションから外国映画まで』朝日ソノラマファンタスティックコレクション別冊〉、1979年10月30日、79頁。 
  7. ^ a b 「アニメマイク 悲しいお知らせ・二題」『アニメージュ』1981年9月号、p.163
  8. ^ 『ロマンアルバム・デラックス43 宇宙戦艦ヤマトIII』1981年 徳間書店、122頁。
  9. ^ コトバンク 木村 愰 2023年3月10日閲覧
  10. ^ 『芸能』6月号、芸能学会、1962年、82頁。 
  11. ^ 『芸能』11月号、芸能学会、1963年、62頁。 
  12. ^ 『芸能』12月号、芸能学会、1966年、65頁。 
  13. ^ 『芸能』12月号、芸能学会、1966年、65頁。 
  14. ^ 『芸能』8月号、芸能学会、1967年、65頁。 
  15. ^ 『芸能』12月号、芸能学会、1969年、52頁。 
  16. ^ 『芸能』11月号、芸能学会、1973年、49頁。 
  17. ^ 『芸能』8月号、芸能学会、1973年、61頁。 
  18. ^ a b 宇宙戦艦ヤマト2”. メディア芸術データベース. 2016年10月8日閲覧。
  19. ^ a b 宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち”. バンダイビジュアル. 2016年6月13日閲覧。
  20. ^ 「YAMATO STAFF LIST 宇宙戦艦ヤマトIII」『ロマンアルバムエクセレント54 宇宙戦艦ヤマト PERFECT MANUAL 2』徳間書店、1983年、p.194
  21. ^ 宇宙戦艦ヤマト 劇場版”. バンダイビジュアル. 2016年6月13日閲覧。
  22. ^ さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち”. バンダイビジュアル. 2016年6月13日閲覧。

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