有名な肖像写真
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/02 04:17 UTC 版)
「ジェームズ・アビー」の記事における「有名な肖像写真」の解説
アビーが撮影した最も有名な肖像写真の中には、ともにサイレント映画時代のスターであったルドルフ・ヴァレンティノとその妻ナターシャ・ランボヴァ(英語版)のふたりが一緒に写った珍しい写真や、リリアン・ギッシュとドロシー・ギッシュの姉妹、舞踏家であるドーリー・シスターズ(英語版)やアンナ・パヴロワなど、いずれも1920年代に撮影されたものが含まれている。雑誌の内容の変化を反映して、アビーはフォト・エッセイ(英語版)の形で作品を発表する最初のフォトジャーナリストのひとりとなり、『The London Magazine, Vu』誌や『Berliner Illustrirte Zeitung』誌などに寄稿するようになった。また、スペイン内戦中や、ナチス台頭期のドイツでも写真を撮り続けた。 アビーの娘ティリー (Tilly) は、「父の人生はいい映画にできるでしょう (His life would make a good movie)」と語った。1920年代から1930年代にかけて、アビーは政治家たち、舞台や映画のスターたち、つまり、ヒトラー、ムッソリーニ、チャーリー・チャップリン、ジョセフィン・ベーカーなどを撮り続け、さらに経歴の中でも最大の衝撃的な成果として、クレムリンに潜入し、ティリーの言葉によればスターリンを「騙して (tricked)」ポーズをとらせることに成功した。その結果、ソビエト連邦の独裁者が微笑む、貴重なスナップショットが撮影された。このスターリンの肖像写真が、スターリン死亡説の噂を沙汰止みにしたことはよく知られている。 「父は自分の写真は「世界への切符」だと言っていました (He called his photography 'a ticket' to the world)」とティリーは述べている。「ひとつには父がいたので、私はダンサーになったの。実は、私は父が撮影したダンサーのひとりティリー・ロッシュ (Tilly Losch) から名付けられたの。父はバレエが好きで、特に好んで撮影していたのはアンナ・パヴロワだったわ。父がダンサーたちを好きだったことはよく知っていたし、私にとっては父を喜ばせることはとっても大事なことだったの。 (He called his photography 'a ticket' to the world," Tilly says. "It was partly because of him that I became a dancer. In fact, I'm named after a dancer he photographed, Tilly Losch. He loved ballet, and his favorite subject to photograph was Anna Pavlova. I knew how much he loved dancers, and of course it was very important to me to please my father.)」
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