有償拡張機能の販売
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/24 05:24 UTC 版)
「オープンソースソフトウェアのビジネスモデル」の記事における「有償拡張機能の販売」の解説
「オープンコア(英語版)」も参照 幾つか企業はオープンソースソフトウェア製品の拡張機能、モジュール、プラグイン、アドオンを有償で販売している。これはオープンソースライセンスの「ライセンスの互換性」に対する技術的に十分に慎重なアプローチである。例えば、商用ソースコードとオープンソースライセンスのソースコードを静的リンクライブラリでリンクもしくは全てのソースコードを混同してコンパイルすると、ライセンス感染を起こしライセンス違反となる可能性がある。個々のソースコードの機能をインターフェースで分離し、動的リンクライブラリでリンクすることでライセンス違反を回避する。これはフリーミアムビジネスモデルの一種である。有償ソフトウェアは、インフラやプラットフォームをより効果的かつ効率的に運用したり、より良い管理をしたり、より良いセキュリティを確保するなど、顧客のデータ、インフラ、プラットフォームの価値をより高めることを目的としている。有償製品で得た利益や技術をオープンソースソフトウェアへ還元する企業もある。 Linuxのオープンソースエコシステムに貢献しているIBMのLinux Technology Center(英語版)はオープンソース上で動作するデータベースソフトウェア、ミドルウェア、その他ソフトウェアを顧客に提供している。その他のオープンソースソフトウェア上の有償製品としてはRed Hat Enterprise LinuxやCloudera(英語版)のApache Hadoopをベースとしたソフトウェアがある。Digium(英語版)のような企業はオープンソースソフトウェアを制御するデジタル回路ハードウェアを販売している。Active Agenda(英語版)は無償で提供されているが、すべての拡張機能は一般公開されている必要がある。このプロジェクトでは、拡張機能の非公開を希望する開発者に「Non-Reciprocal Private License」を販売している。OracleはVirtualBox本体をGPLで公開し、Oracle VM VirtualBox Extension Packを有償販売した。
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