最古の外航船
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/13 21:11 UTC 版)
「ドーバー青銅器時代の船」の記事における「最古の外航船」の解説
ドーバーはイギリス海峡に向かい直結しているため、ドーバーの青銅器時代の船が発見されて以来、その船が海を渡って大陸に向けて航行したかどうかについて推論がなされている。海峡横断の連絡があった証拠は数多くあるが、実際にどのような船が渡航したかは不明である。地域考古学者キース・ミラー (Keith Miller) は、BBC (British Broadcasting Corporation) に、かつてのフェリビーボートがイギリス海峡や北海を横断するために使用されたといい、フェリビー・ヘリテッジ・トラスト (Ferriby Heritage Trust) もまた3艘のフェリビーボートについてヨーロッパで初めて北海を渡航した船であろうと説明する。フェリビーで発見された3艘の年代は、それぞれ紀元前2030-1780年(フェリビー3)、紀元前1970-1720年(フェリビー2)、紀元前1880-1680年(フェリビー1)とされる。 一方、ドーバー青銅器時代の船の発見に携わったカンタベリー考古学財団は、発見した船は間違いなくドーバー海峡を行き交う外航船であったといい、ドーバー博物館は、展示するおよそ紀元前1550年とされるドーバー青銅器時代の船を世界最古として知られる航海船としている。ある推定によれば、全長は18メートル近く、2トンの荷が積載可能であり、16人の漕ぎ手により海峡を渡ったとされる。また、船底で見つかった頁岩(けつがん、英: Shale)の小片は、分析により257キロメートル (160mi) 西のキンマリッジ湾(英語版)のものとされ、少なくとも120海里の航海を示唆するものと考えられている。
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