時計台の鐘
●寄りみち |
札幌のシンボルとして市民に親しまれているこの時計台は、旧札幌農学校(北海道大学の前身)の演武場として明治11年(1878)に建築された洋風建築で、現存する時計塔としては日本最古のもの。塔上の時計はアメリカ製で当時、時計台の時を告げる鐘は、4キロ四方にわたって鳴り響いたという。 今では、周囲をビルに囲まれて、鐘の音はほとんど周辺にだけしか聞こえなくなってしまったが、鐘そのものの音は、明治の昔と変わらない音色を奏でている。時代の流れとともに、近代的な大都会へと様相を変えた札幌の街にあって、草創期の面影をそのままにとどめている時計台の姿は、その鐘の音とともに悠久の時を越えて、私たちの心を魅了してくれる、歴史的文化的音色である。 |
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