映画、TVのターザン
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映画のターザンは、陽性のヒーローとして登場する(ただし、『グレイストーク -類人猿の王者- ターザンの伝説』(1983年) Greystoke: The Legend of Tarzan, Lord of the Apes のような、原作重視の例外も存在する)。ジャングルの王者として君臨し、密猟者や秩序を乱す猛獣に鉄槌を下す。また、多くの場合、言語に不自由で、片言しか(英語、ないしは人間の言葉を)喋れない。マスコットとしてチータ(チーター)というチンパンジーを連れている場合もあるが、原作には登場していない(そもそもチンパンジーが登場しない)。ただし、それに類する小猿は登場しており、ンキマという小猿が複数回、登場している。 エルモ・リンカーンが主演したサイレント映画『ターザン(英語版)』(1918年)を皮切りに、数多くの映画が製作され、ターザンの名は一躍有名になった。1918年〜1958年の40年間で32本のターザン映画が製作され、その興行収入は累計5億ドル、観客動員数は累計20億人に達した。中でも『類猿人ターザン』(1932年)をはじめとするジョニー・ワイズミュラーのターザンは有名である。ワイズミュラーは水泳の金メダリストであり、元は俳優ではなかったが、そのぎこちなさ故に、野生児としてのターザンはハマリ役だった。 ワイズミュラー映画で有名な「アーア・アー」というターザンの雄叫びは、豹の鳴き声など十数種の音源をミックスしてMGMの特殊効果部が作り上げた。今日ではロープに掴まって対岸に渡る時の掛け声となっている。 なお、ワイズミュラーは1971年の世界SF大会(に参加した、バロウズ・インコーポレイテッドの)主催の昼食会に主賓として招かれたが、70歳を過ぎているにも関わらず若々しく(ただし、髪は白髪になり、顔はシワが増えていた)、矢野徹から「ターザン・シリーズの日本での翻訳が開始された」と知らされると、非常に喜んでいた。
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