旧議会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 04:47 UTC 版)
以下の上下院から構成される両院制だった。 定数24人の議員に加え、ベルファスト市、ロンドンデリー市の市長から成る上院(元老院)。 定数52人(内4人が1969年までクイーンズ大学卒業生に割り当て)の下院(庶民院)。 庶民院は、小選挙区制を採用していた。が、北アイルランドを「プロテスタント(イギリス国教会)によるプロテスタント国家」とみなすアルスター統一党が常時30議席以上を占め、与党によるゲリマンダーが頻繁に起こっていた。このことが、カトリック系住民間での公民権運動の高まりとあいまり、北アイルランド紛争の原因の一つとなった。 結果、1972年1月30日に発生した「血の日曜日事件」を端緒とするカトリック系とプロテスタント系との武力衝突に対処できず、同年3月30日の北アイルランド暫定法(en:Northern Ireland (Temporary Provisions) Act 1972)で停止され、翌1973年7月18日に北アイルランド憲法法(en:Northern Ireland Constitution Act 1973)によって正式に廃止、翌1974年7月17日の1973年北アイルランド法(en:Northern Ireland Act 1974)によって、イギリス本国の枢密院による直接統治となった。
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