日本語書籍数の問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 18:46 UTC 版)
コンテンツの量は当初のサービス開始時に「日本語で約3万冊」と発表していたが、実際の日本語書籍は1万8894件で、日本語無料作品が1万2537件(66.4%)、その中で著作権の消滅した作品を収取配布している電子図書館青空文庫からの流用が1万0741件(56.8%)であり、無料書籍が大半を占めるという準備不足を露呈した形でのスタートとなった。 2012年8月末までに6万冊を目標としていた が、実際には3万9028冊にとどまり、しかも、16階調モノクロ表示しかできないにも関わらず、元はカラーで撮られた1枚写真を書籍1点として販売する、ギター譜を9月末現在で1万4000点と大量に追加する、オンライン百科事典『Wikipedia』の作家情報を一人一冊ずつ無料の電子書籍にしてストアに掲載し始めるなど、書籍数の水増しと受け取られかねない行為が相次いで行われた。Wikipediaから転載された作家情報書籍にはDRMによる保護が施されており、Wikipediaの利用規約 に反していた。さらに、全ての電子書籍に対して規格を無視したISBNが付けられていた。同年9月21日に時点において、全ての電子書籍のISBNは「商品番号」に変更された。また、Wikipedia作品はDRMの保護なしで再度登録された。 2012年中に日本語書籍数を20万冊とするという公約 は、同年末11万0,778冊と大幅な未達となったのみならず、4ヶ月半経過した5月15日時点でも13万3,872冊(1ヶ月あたり伸び数5000冊余り)と、公約達成には程遠いペースとなっている。 日本の消費者庁は、楽天「kobo イーブックストア」で提供する日本語の電子書籍の点数を開始時点で「約3万冊」と発表しながら実際には「1万9,164冊」(楽天が発表した数字)だったことに対して、景品表示法の優良誤認にあたる恐れがあると判断し、行政指導を行った。同年10月26日、楽天は謝罪を表明した。
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