日本版ラヒホイタヤの導入見送り
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「ラヒホイタヤ」の記事における「日本版ラヒホイタヤの導入見送り」の解説
沖縄タイムス(電子版)は2015年6月17日に共同通信の配信を元に、厚生労働省が16日に「保育士と介護福祉士が双方の資格を取りやすくする」「いずれかの資格取得者には他方の資格の試験科目を一部免除したり、福祉分野全般の基礎研修の在り方を見直したりすることを想定」と報じた。SankeiBiz(サンケイビズ)も同趣旨の報道をした。関係局長をメンバーとしたプロジェクトチームを省内に立ち上げ、早ければ今年夏には論点の整理などを行うとしている。 結局、10の資格の統合を検討したものの、福祉の現場関係者からのヒアリングなどを通じた結果、准看護師との統合は断念し、例えば保育士が介護福祉士の資格を取得しやすい仕組みを検討する事となった。 厚生労働省の『平成27年度 子ども・子育て支援推進調査研究事業』用いられた資料では、介護福祉士養成校卒業者に対する保育士養成課程の科目履修免除の規定が無い事を問題視されている。 しかし、現在は不足しているが将来は少子化により余剰が生じると見込まれるのは保育士であるため、介護福祉士養成校卒業者が保育士養成課程の科目履修免除の規定ができても介護福祉士の増加にはつながらないこと、養成校を卒業して介護福祉士になる人数より実務経験で資格を取得する人数の方が多いが (2013年度は1万3千人対8万7千人) 実務者研修においては保育士の資格は科目履修免除にならないこと、また児童福祉法に基づいて設置される施設でなければ「従業期間3年以上かつ従事日数540日以上」の受験資格としてカウントされる「介護等の業務」に従事したことにならないなど、保育士と介護福祉士が双方の資格を取りやすくするための課題は多い。
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