論点の整理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/29 13:30 UTC 版)
「無賃入場者のパラドックス」の記事における「論点の整理」の解説
このパラドックスにおいて直観的に最も奇妙だと思われる点のひとつは、この判決によれば主催者は参加者1000人に対して全面勝訴であり、誤審を受けた人が客観的に200人いるということである。また、これに付随して、主催者と参加者の損得も問題になる。主催者は全面勝訴であり、200人が誤審を受けているのであるから、200人が2度払いを強制されていることは確実である。すなわち、主催者は、全員が誠実に入場料を支払った場合よりも20万円分得しており、他方で正規入場者はそれぞれ1000円ずつ損している。しかし、だからといって反対に主催者を全面敗訴にすると、今度は主催者が80万円を損して、無賃入場者がそれぞれ1000円ずつ得することになる。
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