日本側の主張
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 15:16 UTC 版)
「韓国海軍レーダー照射問題」の記事における「日本側の主張」の解説
防衛省は今回の件を「韓国海軍艦艇による火器管制レーダー照射事案」として公表。「最終見解」として以下のように述べている。 平素の警戒監視・情報収集の一環として、P-1が日本の排他的経済水域内を飛行中、韓国海軍の駆逐艦および警備救難艦を確認したため、写真撮影を実施していたところ、突然その駆逐艦から火器管制レーダーの照射を受けた。 P-1はレーダー照射されたことを確認した後、直ちに安全確保のための行動(離隔)をとった。 火器管制レーダーの照射は火器の使用に先立って実施する行為であり、合理的な理由なく他国の航空機に照射することは危険な行為である。日韓両国が合意している海上衝突回避規範(CUES)では、レーダー照射は攻撃の模擬とされ、避けるべき動作の1つとして規定されている。 防衛省の専門部隊で解析したところ、「広開土大王」の火器管制レーダー(STIR-180)からのレーダー波を一定時間継続して複数回照射されていたことを確認した。近傍に存在していた救難艦(サンボンギョ)にはSTIR-180は搭載されておらず、「広開土大王」から照射されたことは明らかである。 レーダー照射を受けたあと国際VHF (156.8MHz) 、UHF緊急周波数 (243.0MHz)、VHF緊急周波数 (121.5MHz)の3つの周波数で「広開土大王」に対して無線通信による呼びかけを行ったが、応答が一切なかった。韓国側は現場の通信環境が悪く、無線が聞き取れなかったとしているが、現場の海域は晴天で雲も少なく、通信環境は良好であった。また、現場から240キロメートル離れた位置を飛行していた航空自衛隊の練習機がP-1から「広開土大王」に対する呼びかけを聞き取っていた。これらの事実から、無線通信が明瞭に受信できなかったということは考えづらい。実際に、韓国側が公表した動画(後述)でもP-1からの呼びかけ内容は明確に聞き取ることができる。
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