日本の諡号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 07:25 UTC 版)
日本の天皇の崩御後の称号には、諡号と追号の別があり、諡号はその人の高貴さや具体的な高徳を表わした美称を死後に贈るものであり、追号は宮号や陵名などを用いたものである。諡号として国風諡号・漢風諡号の2種類がある。このうち、国風諡号は日本特有のもので、和風諡号・国語諡・本朝様諡等の別称がある。 奈良時代から平安初期にかけて、天皇(その称号自体が諡である)・后妃・皇太子の諡号には和風と漢風が併用され、例えば43代元明天皇は漢風諡号を元明天皇、和風諡号を「日本根子天津御代豊國成姫」(やまとねこあまつみしろとよくになりひめ)天皇といった。 現在は全ての天皇を、漢風諡号または追号を用いて「某天皇」と呼んでいるが、明治3年(1870年)以前は63代冷泉天皇から118代後桃園天皇まで(81代安徳天皇と96代後醍醐天皇を除く)は「某天皇」とは呼ばず、「某院」と称していた。 なお、ここに記す天皇の代数は、現在の皇統譜による。時代によって天皇の数え方が異なるため、典拠史料に第何代と書かれているものと異なる場合がある。(→天皇の一覧)
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