日本のマーク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/01 02:19 UTC 版)
「マーク (プロレス)」の記事における「日本のマーク」の解説
日本では一部のプロレスのみをリアルと認識しているマークが多い。例えば、現在のアメリカン・プロレスはリアルではないが、日本のプロレスは別物と考えるマークなどである。これは、マーク向け専門誌が、力道山、ジャイアント馬場らが修行した1950年代、1960年代のアメリカン・プロレスを持ち上げる一方で、日本との関係が薄くなった1980年代以降のアメリカン・プロレスを堕落したものとして紹介した影響である。 プロレスに対して偏った認識を持つマークの存在は、しばしばファン同士の誹謗・中傷の原因となっている。 ストロングスタイルを標榜したかつての新日本プロレスはマーク層の取り込みに極めて積極的であった。そのため、1980年代にはストーリー上の悪役が嫌がらせを受けたり、ファンが公演内容への不満から会場へ放火を試みるなどの事件を起こしたほどであった。しかし、近年の新日本では時勢の変化もあってマーク層のファンは大きく減少しており、こういったファンにアピールする要素もあまりなくなってきている。 また、1980年代以降に登場したUWF系団体はノックアウト、ギブアップによる完全決着を売物にしたプロレスを行い、マーク層の支持を得ることに成功した。これは、当時の老舗団体がプロレスラーの格に配慮し、両者リングアウト、乱入などの不透明決着を乱発したことが原因で、プロレスの仕組みを理解しきれないマークがフラストレーションを感じていたためである。UWF系団体の完全決着を重視するスタイルは、老舗団体であった新日本プロレス、全日本プロレスにも影響を与えた。
※この「日本のマーク」の解説は、「マーク (プロレス)」の解説の一部です。
「日本のマーク」を含む「マーク (プロレス)」の記事については、「マーク (プロレス)」の概要を参照ください。
- 日本のマークのページへのリンク