日本のデジタルテレビ放送の事例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/27 15:24 UTC 版)
「マルチチャンネル」の記事における「日本のデジタルテレビ放送の事例」の解説
日本のデジタルテレビ放送(地デジ・BS)においては、1つの物理チャンネルでハイビジョン1チャンネル分または、標準画質複数チャンネル分の周波数領域を確保しており、標準画質放送では同時に最大3つの異なる番組を編成することができる。なお、マルチ放送開始直前と終了直後には画質切り替えにより画面の乱れが一瞬生じるため、普段、マルチ編成が行われない放送局ではその旨がテロップ等で挿入することがある。後に技術の向上により、一方はハイビジョンで、もう一方は標準画質とする2つの異なる番組を編成(HD+SDマルチチャンネル放送)することが可能となり、NHKBS1やテレビ大阪など一部の放送局で導入、さらに技術の向上が進んでHD+HDのマルチ編成が可能となり、千葉テレビ放送などで導入されている。 マルチ放送実施の場合、NHKのプロ野球中継などを例に挙げると、本放送終了5分前からテロップや実況アナウンサーによる告知が行われる。主チャンネルでの放送が終わり、マルチチャンネル放送が開始し、副チャンネルでプロ野球中継を続行。主チャンネルでは副チャンネルへの切り替え方法のお知らせを約1分間放送し、次番組を開始する。なお、副チャンネルでの放送が終了した後も画質切り替え時の画面の乱れを考慮し編成上では本放送の番組終了まで続けられるが、その間は「この時間帯は○○チャンネル(本放送)をご覧ください」等と表示するか、埋め合わせの映像(フィラー)を流し、主チャンネルへの視聴を誘導している。 現行ではNHK総合テレビジョン(以下、NHK総合)、NHK教育テレビジョン(以下、Eテレ)、NHK BS1(以下、BS1)、テレビ大阪、BS日本(以下、BS日テレ)、放送大学、東京メトロポリタンテレビジョン(以下、TOKYO MX)、三重テレビ、テレビ神奈川(以下、tvk)、テレビ埼玉(以下、テレ玉)、テレビ愛知、サンテレビジョン、テレビ北海道、BSテレビ東京(以下、BSテレ東)、千葉テレビ放送(以下、チバテレ)、ケーブルテレビの自主放送、ワンセグでは独立局のTOKYO MXとtvkと日本テレビ系列の南海放送が率先的に取り組んでいる。その他民放はマルチチャンネル分のスポンサー確保や視聴率、画質劣化(SD画質となったり、HD画質でもマルチ編成をしない時間帯のHD画質に比べてやや劣るようになる)などの問題があるため、ごく一部に限られている。
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